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質問内容

お名前:私もアイドルになりたかった さん

 

先生に質問です。

A○Bでも、ハ○プロでも

アイドルのボイストレーナーって物凄く厳しくて怖くないですか?

 

感情的で、出来てないと「出てけー!」とか、

女の子たち、涙目と恐怖に凍りついた顔で必死でやっている光景が

視聴者としては当たり前の光景になってきました。

 

特定の先生だけが怖いんじゃなくて、

担当するトレーナーは色々変わっているんですが、

どなたも共通して厳しい。ダンスの先生もですよね。

 

なんで日本のアイドルのボイストレーナーはあんなに厳しいんですか?

テレビの絵的に面白い以外に、追い詰めて何になるのだろうと思います。

 

色々な先生に自分も教わりましたが、

あんなにまで厳しいトレーナーには出会ったことがありません。

 

やっぱりストレス耐性(我慢できる子)で振り分けるためなんですかね。

やりすぎ圧迫面接感すごく感じます。

 

回答

よくテレビ番組で、アイドルのためのオーディション企画や、

アイドルを育てる企画などの時に、

歌やダンスの先生が厳しく辛辣なことを言ったりするシーンはよく見かけますよね。

 

おそらく、何かそういったものをご覧になってのご感想だと思うので、

それをふまえての大切な前提と、実際のところを、

僕の知る範囲でお話していきますね。

 

 

前提その1:メディアは限られた情報

まずお伝えしておきたいのは、

あくまでもそれはテレビやメディアという限られた一部分だけであって、

もっと言ってしまえば、質問者さんが個人的に見た範囲であるという、

「とても限定された情報」であり、それが全てではないということです。

 

その「とても限定された情報」だけを切り取って、

「日本のアイドルのボイストレーナーは厳しい」と、

それが世の中で起こっている全てであるかのように

ひとくくりで論じることはできないと僕は考えているんですね。

 

 

確かに、テレビでそういうシーンをよく見かけると、

あたかも「アイドルのボイトレとはそういうものなんだ」

という印象にはなるかもしれません。

 

ただ、メディアで得た情報というのはあくまでも

「切り取った限定的な情報」だということを念頭に置いておいて、

それを大前提でご覧になった方が、

偏った情報に振り回されなくなると個人的には思ってます。

 

同じような内容を以前ポッドキャストでも話したことがあるので、

よろしければそれを聞いてみてください。

ポッドキャスト第2回『アイドルのあのニュース…!』

 

 

前提その2:テレビはショーである

それともう一つ。

テレビや大手メディアというのは、全てにおいて見る人ありきのものです。

 

当然ながら視聴者に見せるために作られたものであり、

より多くの人に見られてなんぼのものなんです。

 

ということは、「より多くの人の気をひくためにはどうしたらいいか」を

基本にして作られています。

 

 

それを考えると、僕はテレビというのは基本的に全て『ショー』だと思っています。

 

ドラマやコントのように筋書きがあるものや、

明らかにフィクションであるものだけが「作られたもの」なわけではなく、

それがドキュメントであれ、情報番組であれ、ニュースであれ、

全てにおいて「作り手」の意図が入るものです。

 

 

出役(出演している人)は自然でリアルなシーンだったとしても、

どういうシーンをどう撮影するかは、

プロデューサーなりディレクターなりの指示や判断がありますし、

後から編集でもなんでも「作り手」の意図を加えることはできるんです。

 

 

言ってしまえば、

どういうボイストレーナーを起用するかというところから、

制作側が決めていることですよね。

そこから既に「どういう『見せ方』をするか」が考えられているということです。

 

とても優しい先生や、理論的に説明するような先生を起用することだってできるけど、

そこをわざわざ情熱的で厳しいタイプの先生を起用するのは、

そういう意図があるからですよね。そういう見せ方をするためですよね。

 

 

ですので、テレビ番組というのはどういうものであれ、

 

「視聴者が食いつきやすくするために、もしくは、

視聴者にある一定の印象を与えるために、

作り手の意図でどういう見せ方をするかを考えて作られたショーである」

 

というものだと僕は思ってます。

 

 

そう考えると、ボイストレーナーが厳しいうんぬんの前に、

あえてそういう「見せ方」をしているということ。

 

もっと言ってしまえば、

そういうシーンを視聴者は見たがっているということ。

 

テレビというのはそういう大前提があると思って見てください。

 

これに関しても、別のポッドキャストの回で話したので聞いてみてください。

ポッドキャスト第21回『スゴイ!と思われたい心理とは?』

 

 

実際のボイストレーナー事情

僕が親しくさせていただいているボイストレーナーの先生で、

実際にアイドルのレッスンを多く手掛けていて、

そういった界隈のことに詳しい方もいらっしゃいます。

 

その方のレッスン風景を僕は直接見たことはないですが、

その方ご自身はレッスンに対してとても熱心で、知識を得たり勉強することにも貪欲で、

なにより、ご自身の生徒さんたちに対してとても愛情深いのが伝わってきます。

 

 

その先生のお話を聞く限り、

テレビに出ているいわゆる厳しく見えるボイストレーナーの先生も、

実際は同様にとても熱心で愛情深い方だということです。

 

育て上げる力、指導力、人間力がものすごいそうです。

厳しい面も、「愛情深さ故の厳しさである」とおっしゃってました。

 

そういう方であるからこそ、

テレビなどで起用されているというのもあるでしょう。

 

 

熱心で誇りをもってボイストレーナーというお仕事をしている方は、

とにかく教え子たちに対してとても愛情があるものだと僕も感じています。

 

 

 

また、アイドルに対して行うレッスンのやり方というのは、

「芸能の世界で生きていく」ということも関係してくるようです。

 

まだマインドや能力が素人同然の子たちには、

あえて威圧的なレッスンをすることもあるとのことです。

 

緊張感から良い結果が出るケースもあるし、

本人たちの意思や潜在的に持っているものを

ガツンと引き上げるために必要な場合もあるので。

 

 

まとめ

僕の個人的なイメージですが、

活動をしていく中で、そういう何かしら厳しいシーンに遭遇した時にも、

「うぉー!やってやるー!」となるような熱いものを秘めている人の方が、

アイドルや芸能の世界ではやっていきやすいのかもしれないですね。

 

テレビに限らず、ライブやパフォーマンスも全て「ショー」なわけです。

 

ショーには当然「見せ方」があるので、

技術的に磨かなければいけないことも、

作り手から物理的な完成形を求められることもたくさんあります。

 

 

レッスンの段階で(ちょっと厳しいくらいで)音を上げてしまうような子には、

そもそも性分的にやって行くのは難しいのではないでしょうか。

 

業界的にも、そういう子は欲しくないのかもしれないですね。

 

 

だから、潜在的に持っているものを確認したり、

そういう部分を引き出したりするために、

厳しいタイプのレッスンというのも、

時には必要なのかもしれません。

 

 

まぁ、そういうのも含めて楽しめちゃうタイプの子であれば、

それに越したことはないですけどね!

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